最悪に目覚めが悪い朝

 火曜日から地下鉄で立ったまま寝そうになるような一週間の金曜日。
 シャワーを浴びてアイロンがいまいちのシャツに袖を通しながら、ラジオを聞こうとする。電池が切れそうな感じ。ボリュームを上げるが変化はなく、ここでも疲れたやつを発見する。
 そろそろ出ないといけないと思い始めたとき、聞き覚えのあるイントロが安物のラジオから流れる。

 「ミセスロビンソン」

 もっともっと聞きたい。
 電池が切れないことを祈った瞬間だった。