やめるタイミングを判断する
終わりにするタイミングは、こちらではどうしようもないときと、自分が決められることがある。
こちらでどうしようもないときは、誰が見てもはっきりしているし、自分でもあきらめがつきやすい。
問題は、やめるのを自分で決められる時だ。
日本版ロースクールなんてなかった時には、司法試験に浪人する人など山のようにいた。5浪なんて当たり前で、東大を出て司法試験のために浪人するよりも別の道を目指したほうがロスタイムが少ないと考えた人が多かったようだ。
そんなとき、10浪の人がいた。(直接はこの人を知らない)
普通に考えて32歳。職業:警備アルバイト(警備をしながら勉強ができるから)。奥さんがいた。夢があった。努力もしていたと思う。
でも、この人の恩師でもある人はとてもよくできた人物で、司法試験をあきらめるなという言葉言ったことはなかったと思う。
その人が、この人だけには、あきらめて別の道を探せと言った。
そんな言葉を聞いた何年か後、
その後、僕は16浪したという弁護士に出会うことになる。
プライドが動機付けでも、いいときもある。けど、長引いたら、さっさと見切りをつけよう。
ギャンブルは、やめるタイミングを競う。
傷が深くなる前にやめられるか、あと1回だけやれば今までの損が取り返せるかも知れないというサンクコスト無視の考えか。
続けたほうがいい?やめたほうがいい?
判断基準は、
プライドの問題か
YESだったら、やめる。
過去に負担したコストの問題か
将来の見込を客観的に判断してやる価値があるか?
NOだったらやめる。